兵庫県自動車整備人材確保・育成連絡会は８日、兵庫県自動車整備会館会議室で今年度第１回の連絡会を開催した。会議では、２０１７年度事業報告と１８年度事業計画案などについて審議した。

事業報告では、１７年の７月末に開催した「高校生のための自動車整備士職業紹介フェアｉｎ神戸２０１７」の開催状況において、参加した高校生からの生の声を披露したほか、各団体から改善すべき点などについて意見が交わされた。また、高校訪問では１０校を訪問した実績とともに、訪問した際に教師からヒアリングした意見や学生の現状なども紹介した。こうした意見や改善点などを基に今年度は職業紹介フェアの内容について展示物を充実したり、教師にもっと来場してもらう仕組みを作るといった案も披露した。また兵庫県自動車整備振興会では単独で高校訪問を行ったり、インターンシップの受け入れを積極化するなどし県内全域での対応強化に取り組んでいることも報告した。

今年度は、同連絡会での活動を強化しながらも各団体がそれぞれの得意分野で人材確保に向けた活動に取り組むことも求められている。特に、高校生だけでなく中学生にまですそ野を広げることも視野に入れ、広くＰＲ活動の展開に力を入れる。県内の自動車関連業界が一丸となって自動車整備士不足の解消に向けた取り組みを加速していく。

日刊自動車新聞5月16日掲載