2018年5月1日
アセアン・カービジネス・キャリア、雇用促進プログラム立ち上げ
ホーチミン発
自動車アフター業界向けに海外の人材紹介を手掛けるアセアン・カービジネス・キャリア(ACC、川崎大輔社長、東京都千代田区)は、ASEAN(東南アジア諸国連合)の理工系大学と提携し、日本語教育を受けた高度人材の雇用促進プログラムを立ち上げた。
第1弾として、ベトナムの大学3年生を対象とした「インターンシッププログラム」を開始する。24日、ホーチミン工業大学で日本企業による面接ツアーを実施し、約30人の学生が参加した。26日にはハノイ交通技術大学でも同様に面接を行う。
国内で整備士不足が深刻化する中、外国人人材の雇用が広がっている。整備専門学校の留学生向けに奨学金制度を設けて卒業後の就職を促したり、外国人技能実習生を受け入れ戦力化につなげたりする整備事業者らが増えている。その中で、人事派遣事業者の台頭により「留学生は採用しにくくなっている」(整備専業者)ほか、言語の壁が受け入れた整備事業者の負担となっているといった課題も表面化している。
ACCが新たに展開するプログラムは、インターンとして大学生を受け入れ、卒業後の正規採用につなげるのが目的。技能実習生と異なり、採用人数や受け入れ期間に制限がないことから、優秀な人材の安定的な雇用を図ることができると見込んでいる。
第1弾として提携したホーチミン工業大学は、日本企業で活躍できる人材育成に力を入れている。全学年が必須科目として日本語を学び、全員が日本語能力試験のN3レベル(高校生程度の理解力)の習得を図る。また、3年次に行うインターンシップをベトナムで初めて卒業単位に認めた。
今回の面接ツアーには、受け入れを希望する日本企業5社が参加。各社のプレゼンテーションを実施した後、希望する学生と面接した。今後は、1週間以内に採用する学生を決定し、大学と契約。7月から12月の半年間、それぞれの企業で就業体験を行う。
26日には、ハノイ交通技術大学で同様の面接を行い、ホーチミンの面接ツアーに参加した企業を含む5社がプレゼンテーションと面接に臨む。ACCでは今後、他の国でもインターンシッププログラムの検討と調整を進めていく方針だ。
日刊自動車新聞4月25日掲載
開催日 | 2018年4月24日 |
---|---|
開催終了日 | 2018年4月26日 |
カテゴリー | キャンペーン・表彰・記念日 |
主催者 | ㈱アセアン・カービジネス・キャリア |
開催地 | ベトナム・ホーチミン工業大学、ハノイ交通技術大学 |
対象者 | 自動車業界 |