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2018年4月26日

岐阜県警と県内自動車5団体が協定、高齢者にASV普及啓発へ

高齢者への先進安全自動車(ASV)の普及に向けて、岐阜県警察と自動車関係5団体が12日、普及啓発に向けての協定を結んだ。6団体規模での協定締結は全国でも初めて。

ASVの体験会や講習会開催での連携を強化し、車両の提供や講師の派遣など各団体が得意とする分野を担う。今後、年間で22回超の講習会実施を計画するほか、県内の「高齢者交通安全大学」のカリキュラムにこの講習会の受講を含めた。円滑で効果的な講習会の開催を促進し体験者を増やし、ASVの普及につなげることで事故防止に役立てる。

同協定は岐阜県警察本部が県内関係団体に呼びかけ、日本自動車販売協会連合会岐阜県支部(自販連岐阜、村瀬洋介支部長)、岐阜県軽自動車協会(岐阜軽協、加藤勝廣会長)、岐阜県中古自動車販売協会(JU岐阜、岩瀬晃彦会長)、岐阜県指定自動車教習所協会(関戸篤会長)、日本自動車連盟(JAF)岐阜支部(甲谷弘支部長)が協定に応じた。

ASV体験会や講習会では、県警が主催、自販連と軽協会が車両の手配やインストラクターを派遣するほか、JU岐阜は広報啓発活動を行う。教習所協会は開催会場の提供、JAFは座学などの講師を派遣して講習会の開催をサポートする。
また、65歳以上の高齢者を対象に交通安全を体験しながら学んでもらう高齢者交通安全大学のカリキュラムに、講習会の受講を組み込む。各警察署単位で年1回以上の開催を予定し、同協定を軸に体験会を積極的に開催する。

岐阜県警によると、2017年に県内で発生した高齢運転手による交通死亡事故数は23件と全運転者事故(66件)の約3割を占め、近年は年々増加傾向にある。事故原因としてブレーキの操作ミスなどが挙げられており、ASVの普及啓発に取り組むことで高齢者の交通事故防止を狙う。
締結式では、県警の今林寛幸本部長と各団体の代表者が出席して協定書に署名した。同協定の有効期間は2年だが、継続も検討されている。今林本部長は「ASVを体験して正しく知ってもらうことで普及を促し、交通事故を減らしたい」と話した。

◆サポカー体験会 締結後初の開催
岐阜県警察と県内関係5団体が締結した先進安全自動車(ASV)普及に関する協定に基づき、1回目の「交通安全サポート車等体験講習会」が13日、岐阜市の三田洞自動車学校(馬渕裕司校長)で開催された。65歳以上の高齢者30人が衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などを体験し、先進技術によって防止できる誤操作などについて学んだ。
同講習会では岐阜県指定自動車教習所協会(関戸篤会長)が会場を提供し、岐阜県軽自動車協会(加藤勝廣会長)などが車両提供したほか、日本自動車連盟(JAF)岐阜支部(甲谷弘支部長)がインストラクターを務めた。
JAF岐阜支部事業課事業係の大橋義典さんは、「サポカーSワイド」の機能や運転する際の注意点を説明した。その後、参加者は3班に分かれ体験用の車両を提供した岐阜ダイハツ、岐阜スズキ、岐阜日産の講師に説明を受けて車内に同乗して安全運転支援機能を体験した。
岐阜県警岐阜北署の林一寿交通課長は「講習会でASVを体験し、購入の候補として考えてほしい」と挨拶した。

日刊自動車新聞4月24日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日,交通安全
主催者

岐阜県警察本部、日本自動車販売協会連合会岐阜県支部、岐阜県軽自動車協会、岐阜県中古自動車販売協会、岐阜県指定自動車教習所協会、日本自動車連盟岐阜支部

対象者 一般,自動車業界