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2018年2月26日

女性整備士支援へ指針 制度面など改善提言 国土交通省

国土交通省は先ごろ、自動車整備業における「女性が働きやすい環境づくりのためのガイドライン」を公表した。

女性整備士191人にアンケートおよびヒアリング調査を実施し、①工具・機器面として「身体的負担軽減のための器具・工具の導入」「男性整備士との作業分担の工夫」、②設備面として「工場内の空調設備の改善」「男女別トイレ」、③制度・体制面として「出産・育児などに対応した休業制度、勤務体系、復職研修制度の導入」という3つの視点から改善を提言している。

調査結果によると、女性整備士の強みとして「女性客からの支持(39%)、」、「女性ならではの配慮や気配り(20%)」、「話しやすさ(10%)」、「腕が細いので奥まで手が届きやすい(8%)」、「女性は珍しいので覚えてもらいやすい(5%)」と続く半面、弱みとしては「体力面で男性に劣る(74%)」、「信頼されにくい(23%)」が挙げられた。

この状況を踏まえてガイドラインでは、近い将来に自動車整備を支える人材不足が顕在化する可能性が高いとされる中、女性がより活躍できる業界を目指したポイントを指摘。

具体的な改善点として、①ではタイヤの脱着・運搬など身体的負担が大きい作業に関しては男性との分業や、タイヤチェンジャー、タイヤリフター、フレックスロングラチェット、コードレスインパクトレンチ、パワーツール、機能性インナー、女性向けサイズの軍手など女性にやさしい工具・機器の活用が望まれると促している。また、女性整備士を雇用した際に自治体等から得られる支援措置として「両立支援等助成金の女性活躍加速化コース」「厚生労働省の職場意識改善助成金」など例示した。

ぜんせき2月26日掲載

カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

国土交通省

対象者 自動車業界
リンクサイト

国土交通省ホームページ

http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000171.html