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2024年2月15日

良品計画 新型自動運転バス、「さっぽろ雪まつり」で初公開

「無印良品」を展開する良品計画(堂前宣夫社長)は、北海道札幌市で開催されたイベント「さっぽろ雪まつり」(4~11日)の会場で、同社が企画・デザインした新型の自動運転バス「GACHA(ガチャ)」を初めて公開した。2代目となる車両は、先代モデルと比較し大幅なダウンサイジングを実現。16人乗りの従来車では走行が難しかった道幅の狭い道路や商店街など、さまざまなエリアでの運行を想定している。

新型車両は、2022年に千葉県で行われた初代GACHAの実証データを基に、日本の交通事情に合うようコンパクトに改良したもの(開発企業は非公開)。定員は4人で、車幅は従来の約半分のサイズ1・31㍍に設定。国内の実証事業で多く導入されている仏ガマ社製(旧ナビヤ社製)の自動運転EVバス「ARMA(アルマ)」よりも、80㌢㍍ほど小さい仕様だ。

さっぽろ雪まつり期間中は「未来の雪のまち」をテーマにした大通2丁目会場で、デモ走行を披露。スタッドレスタイヤを履き、雪が積もるカーブを直流モーターで滑らかに走行する車両をPRした。

同社でモビリティ事業を手掛けるソーシャルグッド事業部の三浦卓也地域プロデュース担当部長は「日々の暮らしを支える生活雑貨や食品の販売と同じように、モビリティについても地域のさまざまなニーズや課題に対応できるサービスを提供していきたい」と話し、地域住民の足の確保に取り組む意欲を示す。今後は実用化に向け、国内で実証試験を進めていく予定だ。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞2月15日掲載