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2024年2月14日

山形日産グループ 高齢者が働きやすい職場に、70代も

山形日産(小関眞一社長)を中核とする山形日産グループは、高齢者(65歳以上)が働きやすい職場環境づくりに努めている。同グループには65歳以上の高齢者が22人嘱託社員として働いており、そのうち4人は70歳代だ。最高齢のスタッフは山形日産南陽店の髙橋春男さんで、今年4月には71歳の誕生日を迎える。

同グループは山形日産、山形日産販売、日産プリンス山形、日産カードック山形、山形日産サービス、山形日産石油販売、日産部品山形販売、エヌ・シー・シー、日産カーメイク庄内の9社で構成している。グループ全体の社員数は約650人を数える。

同グループでは高齢者本人の要望によって勤務時間の短縮を検討するとともに、「体調が悪くないか」や「業務が負担になっていないか」などのチェックシートを半年に1回自己申告してもらっている。また、同様に半年に1回自己計画を高齢者スタッフに提出してもらい、目標を持って仕事に臨んでもらっている。

髙橋さんは現在、南陽店で主に検査員の仕事をしている。1988年9月の入社で、約35年にわたって山形日産に勤務している。「60歳で定年になるので、70歳まで仕事をするとは思いませんでした。私は32歳の時に中途採用で入社しました。入社した時は整備士として仕事を始め、慣れなければいけないという思いで必死でした。南陽、長井、米沢の各店で勤務した経験があり、営業や工場長、店長などにも就いたことがあります」と振り返る。

また、「若い人と一緒に仕事ができて楽しいです。朝から午後3時前までは定期点検や一般修理。午後3時ごろから完成検査の仕事をしています。ほかのサービススタッフと同様に、フルタイムで仕事をしています。社会人になってから風邪をひいたことがありません。身体が丈夫なのが取り柄です」と笑顔を見せる。

「今後は身体の状況を見ながら仕事をしていきたい。問診票を会社に提出して仕事している状況です。元気なうちは仕事をしていきたい。仕事が嫌になり辞めたいと思ったことはありません」と語る。同グループでは「今後も継続して高齢者スタッフに仕事をしてもらいたい」と話していた。

カテゴリー 社会貢献
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞2月7日掲載