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2024年2月05日

1月の国内新車販売台数 前年比12%減、1年5カ月ぶりマイナス

2024年1月の新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)は1年5カ月ぶりの前年割れとなる33万4838台(前年同月比12・4%減)だった。認証不正で出荷を見合わせたダイハツ車の販売は2万243台と同6割(62・6%)減った。2月はさらに落ち込む可能性もあり、系列ディーラーは不安を募らせている。

ダイハツは認証不正事案の拡大を発表後、国土交通省の指導に沿って国内工場の稼働を見合わせている。このため、系列ディーラーは顧客と合意の上で在庫車を納車したりしているが、注文のキャンセルや納車の先送りが一部で生じ、販売の減少につながった。あるダイハツディーラーの幹部は「今の状況のままでは2月分の届け出台数は数十台程度になる見込みだ」と話した。

出荷停止の影響は他ブランドにも及ぶ。トヨタでは小型車「ルーミー」やSUV「ライズ」の販売が減り、登録車として1年1カ月ぶりの前年割れの一因となった。軽のOEM(相手先ブランドによる生産)供給をダイハツから受けているスバルは軽販売が前年同月比で6割以上、落ちた。

全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が1日に発表した軽の新車販売台数は2カ月連続の前年割れとなる11万7912台(同22・9%減)と、22年5月以来の2ケタ減となった。車種別では、乗用車が同21・5%減の9万2269台で2カ月連続のマイナス、貨物車も同27・2%減の2万5643台で8カ月連続のマイナスだった。

日本自動車販売協会連合会(金子直幹会長)が1日発表した登録車の新車販売台数は1年1カ月ぶりの前年割れとなる21万6926台(同5・5%減)だった。普通乗用車は同5・3%増の13万5966万台だった一方、小型乗用車は同21・8%減の5万7196台だった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞2月2日掲載