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自動車産業インフォメーション

2024年1月15日

能登半島地震 北陸の架装メーカー各社、大きな影響なく通常操業

石川県志賀町で最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」。家屋倒壊や火災、津波などの被害を広範囲にもたらした。その一方、日刊自動車新聞社が北陸地方の架装メーカーなど被災状況を確認したところ、生産停止といった大きな影響はみられなかった。

バス用表皮材などを手掛ける小松マテーレ(同能美市)は、一部の設備に被害が出たが4日に稼働を再開した。バンボデーなどのトランテックス(森茂代表、同白山市)も生産に響く被害はなく、8日から通常稼働した。トラックボデーを製造する美川ボデー(永崎敏浩代表、神奈川県平塚市)は、北陸営業所(金沢市)の建物や人員の被害はなく、予定通り営業を再開した。

新潟市江南区では震度5弱を観測したが、中継車などの架装を手掛ける北村製作所(廣田利明社長、新潟市江南区)では「地震により社内の事務用品や工場内のシャッターなどが落下した」(広報)という。ただ、生産には影響が及ばす通常通り操業している。丸山車体製作所(丸山正範社長、新潟市東区)は大型トラックボデーなどを「5日から予定通り生産している」とした。

平ボデーなどを生産する園井ボデー工業(園井康夫社長、福井県福井市)の本社周辺でも震度5弱を観測。同社によると人的被害や建物などへの損傷は無かったもようで、担当者は「9日から通常稼働している」と語った。

架装メーカーなど316社が加盟する日本自動車車体工業会(車工会)は会員各社の被災状況の確認を進めている。広報担当者は「内容を精査して支援を検討する可能性がある」と語った。また、9日18時時点で車工会が確認した会員企業では人的被害はなく、生産に影響する設備・建物の損壊はなかったという。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞1月15日掲載