日産自動車は１９日、ダイキン工業など３社と電気自動車（充放電制御システム）と業務用空調制御システムを組み合わせたエネルギーマネジメントの実証実験を福島県喜多方市で開始すると発表した。空調とＥＶの充放電を協調制御し、電力の需給バランスに応じて効率良く電力を使用できるようにする。

日産、ダイキン工業のほか、部品メーカーのマツモトプレシジョン、ＩＴ企業のＴＩＳの４社で実施する。喜多方市のマツモトプレシジョンの本社で社用車と従業員の私用車計４台を使用し、ダイキンの空調システムと協調制御する。

実証実験の成果をＴＩＳのＩＴ技術を使って解析するなどし、将来的にはＶＰＰ（仮想発電所）プラットフォームとしての活用を目指す。会津地域の地域通貨「会津コイン」と連携し、マツモトプレシジョン従業員のＥＶから電力を供給した場合に地域通貨を付加する仕組みの導入も検討する。

日刊自動車新聞12月20日掲載