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2023年11月30日

日の丸交通 EVハイヤー配車サービス開始、来年中に100台体制に

日の丸交通(富田和孝社長、東京都文京区)と米ウーバー・テクノロジーズの日本法人、ウーバージャパンは、電気自動車のハイヤー(EVハイヤー)の配車をスマートフォンアプリで指定できるサービス「ウーバープレミアムEV」を開始した。米ウーバーは、すでに海外ではEVハイヤーのアプリ配車を提供しているが、国内では初めて。日の丸交通が千住事業所(東京都足立区)の移転・新築に合わせて、EVの運行体制を整え、新サービスの実施につなげた。

EVハイヤーには、テスラの上級車「モデルY」を採用した。まず東京都内に30台を配置、2024年中には100台まで増車する計画だ。10日に開所した同事業所には、6基の高速充電器「テスラスーパーチャージャー」を設置。一般のテスラオーナーも利用可能にした。

日の丸交通はモデルYの導入に際しテスト運用を繰り返し、充電率80%で約300㌔㍍を走行可能なことを確認し、日中の営業運行が可能と判断した。さらにガラスルーフから都心の景色を眺められインバウンドなど観光用途に適すること、テスラ車は若者に人気があり、若手乗務員の獲得で有利になると考え導入に踏み切った。

富田社長は「お客さまに高品質で快適なサービスを提供するとともに、環境への配慮に力を入れていく」と、上級EV導入の狙いを述べた。今後はタクシー車両へのEV導入も検討する。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞11月27日掲載