2022年11月28日
いすゞや伊藤忠など5社 埼玉・三郷市でEVトラック実証実験を開始
交換式バッテリーを使った電気トラック(EVトラック)の実証実験が24日、首都圏で始まった。充電のため車両を長時間、駐車する必要がないことが利点だ。実証事業を統括する伊藤忠商事の都梅博之専務執行役員は「実証を通じて早期の実用化を目指していきたい」と語った。
出発式を同日、ファミリーマート三郷中央定温センター(埼玉県三郷市)で開いた。伊藤忠商事のほか、いすゞ自動車とファミリーマート、エッチ・ケー・エス(HKS)、JFEエンジニアリングの合わせて5社が実証に参画する。
いすゞはバッテリー交換式小型EVトラックの開発、JFEエンジニアリングがバッテリー交換ステーションの開発、HKSがバッテリーパックの開発をそれぞれ担う。ファミリーマートは実証フィールドを提供する。環境省が「バッテリー交換式EV開発及び再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業」として支援する。
2台のバッテリー交換式EVトラックを使い、埼玉県の三郷市や八潮市などのファミリーマート、延べ約80店舗に食品を配送する。バッテリー容量は約40㌔㍗時。フル充電で何㌔㍍走れるかは明らかにしていない。専用機械により、3分ほどで交換できる。5社は利便性や事業性、課題などを2025年3月末まで検証し、実用化を目指すことにしている。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
---|---|
対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞11月25日掲載