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2022年7月19日

メルセデス・ベンツ日本 世界初のEV専売拠点、関東に今冬開設

メルセデス・ベンツ日本(MBJ、上野金太郎社長、東京都品川区)は、世界初となる電気自動車(EV)の専売拠点を今冬に関東に開設する。国内展開する全てのEVの展示車や試乗車を用意するなど、既存の新車販売店と差別化するとともに、将来的なEVシフトを見据えたモデルケースとしても運用していく。

14日に都内で実施した新型EV「EQB」の発表会で上野社長が明らかにした。運営会社など詳細は明らかにしなかったものの、年末ごろをめどに開設する見通し。EVに特化した販売拠点としてはメルセデス・ベンツとして世界で初めてで、新車販売に加えアフターサービスも手がける。

同社はEQBに加え、年内にはセダン型の「EQS」「EQE」も投入し、EVのラインアップは計5車種に増加する見通し。一方で、既存の新車ディーラーではショールーム面積の制約などから全てのEVの展示車や試乗車の確保が難しいケースが少なくない。取り扱い車種をEVに絞ることで実車を確実に取りそろえ、EV購入を検討する顧客の体験機会の向上を狙う。

同社はこれまでもブランド発信拠点「メルセデス・ミー」や高性能ブランド「AMG」の専売拠点など、新業態店舗を世界に先駆けて展開してきた。上野麻海営業企画部長は「前例のない店舗形態だけに、CI(コーポレートアイデンティティー)などは今後詰めていく」としつつ、「独メルセデス・ベンツが将来的に新車を全てEVとする方針を掲げる中、新店舗が今後の新車販売のモデルになるのでは」と期待を述べた。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月15日掲載