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2022年5月26日

国交省、車検証閲覧アプリ 23年1月から提供、利便性向上

国土交通省は、電子車検証のICタグに記録された情報の閲覧や出力などをスマートフォン(スマホ)やパソコンでできる「車検証閲覧アプリ」を来年1月1日から提供する。ユーザー向けに車検証有効期間更新時期の通知機能も備える。同日から登録車を対象に実施する車検証の電子化に伴うもので、自動車整備事業者の業務効率化やユーザーの利便性向上につなげる狙いだ。

電子車検証の券面には、車台番号や車名・型式など継続検査や変更登録の影響を受けない基礎的な情報を記載。車両ごとに車両識別符号(車両ID)も付与する。現行の車検証情報はICタグに全て記録され、今後ICタグに記録されることになる有効期間、所有者の氏名・住所、使用者の住所、使用の本拠の位置を、事業者やユーザーは同アプリから確認することができる。

ICタグの記録情報は、車検閲覧アプリをインストールした上で、読み取り機能付きのスマホや汎用のカードリーダー使って読み取る。車検証情報の閲覧をはじめ、PDFなどでの車検証情報ファイルの出力、リコール情報の確認ができる。事業者は、車検証の内容の電子データ作成のための手入力作業が不要となる。ユーザーにとっては、車検証の記載情報を手軽に確認することができるメリットがある。

車検閲覧アプリは、アンドロイドとiOSの両OSに対応する。軽自動車の電子車検証への対応は、2024年1月1日を予定している。利用者の要望や意見などに対応した新たな機能追加も検討する。

20日、車検証の電子化と記録等事務委託制度関係などを定めた道路運送車両法施行規則などの一部を改正する省令を公布した。電子車検証と車検証への記録・変更事務に関する記録等事務委託制度の導入により、継続検査などでの運輸支局などへの来局は不要となり、オンラインで完結した申請を行うことが可能となる。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞5月23日掲載