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2022年1月17日

21年の新車販売ランキング 「ヤリス」初のトップ、登録車首位5年ぶり

登録車と軽自動車を合わせた2021年車名別新車販売台数ランキングは、トヨタ自動車「ヤリス」が初めて首位を獲得した。12カ月中10カ月で1位を獲得し、5年ぶりに登録車が暦年販売台数の首位に立った。5年連続首位が掛かっていたホンダの軽自動車「N―BOX(エヌボックス)」は、半導体不足に伴う生産調整などが響き2位。3位のトヨタ「ルーミー」は、初のトップ3入りを果たした。

日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が11日発表した車名別ランキングを集計した。登録車が首位となるのは、16年のトヨタ「プリウス」以来だ。

ヤリスは、5ドアハッチバックのほか、コンパクトSUV「ヤリスクロス」が10万4005台を販売し、「GRヤリス」も加えて計21万2927台を記録。登録車として5年ぶりに年間販売台数が20万台を超えた。

2位のエヌボックスは、半導体不足に伴う生産調整などで供給が追い付かず、前年を下回る販売台数だった。3位のルーミーは、20年9月のマイナーチェンジで兄弟車の「タンク」の生産が終了した影響で、受注が集中した。

登録車のランキングは、2年連続でトヨタ車がトップ3を独占した。2年連続トップのヤリス、過去最高の2位に入ったルーミーに続き、「カローラ」が3位。4位のトヨタ「アルファード」は、2年連続でミニバン首位を獲得した。

トヨタ車以外では、20年下旬に全面改良した日産自動車「ノート」が5位にランクイン。根強い人気を続けるホンダ「フリード」が10位だった。ホンダ「フィット」は前年の6割の水準となり、12位。

軽自動車ランキングは7年連続でエヌボックスが首位だった。2位のスズキ「スペーシア」、3位のダイハツ工業「タント」と、スーパーハイトワゴンの人気が続いており、トップ3は前年と変動がなかった。

12月のランキングは、ヤリスが2カ月ぶりに1位だった。ヤリスクロスが販売台数の56%を占めるなど、けん引した。前月1位だったエヌボックスは2位にダウンしたものの、7月以来5カ月ぶりに前年同月を上回った。3位カローラは、9月に発売したSUV「カローラクロス」が6294台となり、販売台数を押し上げた。

トップ10のうち、6車種が登録車だった。軽はスペーシアが減産の影響で前年同月と比べて半減し、2017年12月のフルモデルチェンジ以降で初めてトップ10入りを逃している。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞1月12日掲載