2019年8月12日
国交省、ドライバー異常時対応システム 新たにガイドライン
国土交通省は、一般道でドライバーに異常があった時に車を自動で路肩に退避させるシステムの開発に関するガイドラインを策定したと発表した。
2018年の高速道路版からさらに踏み込み、人や信号がある交通状況を想定し、交差点内での停止を避ける機能を追加したことがポイント。同システムの開発についての指針を示し、自動車メーカーの開発を促す。 新たに策定したガイドラインは、二輪車を除く乗用車や商用車など「自動車」が対象となる。
求める機能としては、車線変更や減速停止、道路端に寄せる機能などに加えて、新たに車両の停止回避場所(交差点の中など)への停止を避ける機能を追加した。
近年、ドライバーの異常に起因する事故が年間200~300件発生している。国交省は産学官で構成する「先進安全自動車(ASV)推進検討会」で、運転者の異常時の対応システムに関する開発指針を検討している。
16年に止まる機能を求める基本型のガイドラインをつくり、18年には高速道路で路肩退避させる発展型の指針を策定した。
国交省によると、日野自動車が基本型である緊急時に車両を安全に停止させる機能を搭載した商用車を販売しているが、一般道で自動的に路肩に退避させる製品はまだ市販化されていないという。今回のガイドライン策定で、メーカー側の開発を促したい考えだ。
日刊自動車新聞8月8日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | 国土交通省 |
対象者 | 自動車業界 |