2019年8月9日
スバル、米販売が好調 48%の大幅増益
スバルが5日に発表した2019年4~6月期連結業績は前年同期比48.4%増と大幅増益となった。米国で販売台数が29.5%増となったことに加えて、販売奨励金を抑制できたため。20年3月期からIFRS(国際会計基準)の適用で研究開発費の支出が後ずれしたことも要因。 連結販売台数は国内で0.9%増、海外で20.3%増だった。昨年に北米市場で発売した「アセント」や、全面改良した「フォレスター」が好調だった。また、米国で全面改良を控える「レガシィ」「アウトバック」(日本名=レガシィアウトバック)の現行モデルの販売が堅調で、販売奨励金を抑制できたという。米国での1台当たりの販売奨励金は、前年同期比で750ドル減の1750ドルに改善した。
通期予想は据え置く。「クルマを売る力に限定すれば順調」だが「為替や原材料など不確定な要素が多い」(岡田稔明取締役専務執行役員CFO)ためとしている。
日刊自動車新聞8月6日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | ㈱SUBARU |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | ニュースリリース8月5日発表 2020年3月期 第1四半期連結業績の概要 |
スバル、生産を通常操業 前倒しの可能性 群馬製作所
スバルの岡田稔明取締役専務執行役員CFOは5日に開いた決算会見で、群馬製作所での完成車の生産ペースを一部で通常操業に戻すタイミングが「下期(10月)より前倒しできる可能性がある」との見通しを示した。同社は完成検査工程で発生した不適切行為の再発防止として、2018年10月から生産ラインのスピードを落としている。19年5月の会見では「確実な完成検査ができる判断を下期以降に行って、一部で操業を通常に戻す」(中村知美社長)としていたが、順調に対策が進んでおり前倒しを検討するとみられる。