政府は２日の閣議後、省庁の幹部人事を発表した。経済産業省は嶋田隆事務次官（５９）が勇退し、安藤久佳中小企業庁長官（５９）が昇格する。国土交通省は、旧運輸省出身の藤田耕三国土交通審議官（５９）が次官に就き、自動車局長には一見勝之海上保安庁次長（５６）が就く。環境省は森本英香事務次官（６２）が退任し、鎌形浩史大臣官房長（５９）が昇格する。

中小企業庁長官の安藤氏は、関東経済産業局長や商務情報政策局長を歴任し、地域や中小企業、ＩＴ政策を行ってきた。経済産業審議官には田中繁広通商政策局長（５７）が就き、製造産業局長には髙田修三内閣府宇宙開発戦略推進事務局長（５５）が就任する。経済産業審議官の発令は１２日付、それ以外は５日付。

国土交通審議官の藤田氏は旧運輸省系で、自動車交通局旅客課長などを務めた。このほか、技監には、山田邦博内閣官房内閣審議官（国土強靭化推進室次長）（６０）が就き、国土交通審議官には自動車局長も務めた藤井直樹大臣官房長（５８）が就任する。９日付の発令予定。

環境省は、地球環境審議官に森下哲地球環境局長（５７）が就任する人事を発表した。９日付の発令予定。

【新次官略歴】
安藤　久佳氏（あんどう・ひさよし）１９８３年東京大学法学部卒、通商産業省入省（産業政策局総務課）。２０１３年関東経済産業局長、１５年商務情報政策局長を経て、１７年中小企業庁長官。１９６０年４月２４日生まれ、愛知県出身。

藤田　耕三氏（ふじた・こうぞう）１９８２年東京大学法学部卒、運輸省入省。２０１４年鉄道局長、１６年総合政策局長、１７年大臣官房長を経て、１８年国土交通審議官。１９５９年１０月３日生まれ、大分県出身。

鎌形　浩史氏（かまがた・ひろし）１９８４年東京大学経済学部卒、環境庁入庁。２０１６年環境省地球環境局長、１７年大臣官房長。１９５９年１０月１９日生まれ、東京都出身。

日刊自動車新聞7月3日掲載

開催日	2019年7月2日
カテゴリー	人事
主催者	政府
対象者	自動車業界