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2019年6月22日

千葉のトヨタディーラーが地域貢献、死亡事故ワースト返上へ交通安全プロジェクト

千葉県内のトヨタ系ディーラーを中心に組織運営する「千葉県オールトヨタ」は「交通安全プロジェクト」を展開し始めた。千葉は交通死亡事故ワースト県。死亡事故低減が地域貢献につながるとの考えから各社垣根を越え、高齢者から小学生、企業など様々な参加対象を想定した各種プログラムを開発。交通安全教室などの開催に興味ある自治体、警察署、企業にプログラムの提供を呼びかけ、開催され始めている。

プログラムは大きく分けて5種類。企業・大人、高齢者向けの2時間コース、小学生クラス単位の45分コース、小学校1、2年生対象の45分コース、小学校3~6年生対象の45分コース。
企業・大人向けはサポカー同乗体験による衝突被害軽減ブレーキをはじめとした安全装置の体感、高齢者・飲酒擬似体験、死角体験などで構成。高齢者向けは、参加者に実際の身体機能を把握してもらいたいとの考えから俊敏性測定体験や〝反射材ブレスレットワークショップ〟を盛り込む。
小学生向けでは歩道の歩き方、横断歩道の渡り方、飛び出しの危険性に対する理解など交通安全につながる基本的なルールなどを座学で学んでもらうとともに、クイズ形式でルールに対する理解を深めてもらう内容。3~6年生向けにはプロのスタントマンによる自動車と自転車の事故実演(スケアード・ストレート)の見学を盛り込む。

5月17日、君津警察署と君津市役所が高齢者向けプログラムを採用した「安全運転シルバー教室」を君津市の君津モータースクールで開催した。当日は65歳から90歳代までの高齢者34人が参加。サポカーの安全技術や自身の身体機能に対する理解を深める参加者の姿がみられた。
主催者で君津警察署交通課長の高橋智典警部は「死亡事故が多発するなか、官民一体となった取り組みが必要だと感じていた。高齢者による踏み間違い、対向車線はみ出しによる事故が多い。これらに対応する最新機能や自身の認知機能を参加者に理解してもらえたことの意義は大きい」と感想を寄せる。
千葉県オールトヨタを構成する企業は千葉トヨタ、千葉トヨペット、トヨタカローラ千葉、ネッツトヨタ千葉、ネッツトヨタ東都、トヨタレンタリース千葉、トヨタレンタリース新千葉、トヨタ部品千葉共販の8社。

日刊自動車新聞6月19日掲載

カテゴリー 交通安全,社会貢献
主催者

千葉県オールトヨタ8社(千葉トヨタ、千葉トヨペット、トヨタカローラ千葉、ネッツトヨタ千葉、ネッツトヨタ東都、トヨタレンタリース千葉、トヨタレンタリース新千葉、トヨタ部品千葉共販)

開催地 千葉県
対象者 一般,自動車業界