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2019年6月17日

2カ月連続で前年超え 近畿地区5月の新車販売

近畿2府4県の5月の新車販売台数は登録車と軽自動車の合計が前年同月比7・6%増の5万8583台となり、2カ月連続で前年を上回った。伸び幅は4月に続き今年最高を更新している。登録車は8・2%増の3万7907台、軽も6・5%増の2万676台で、いずれも2カ月連続の前年超えとなった。伸び幅は4月に比べ登録車が2㌽拡大したが、軽は2・6㌽下落している。全府県プラスも2カ月連続で、滋賀は唯一の2桁増を達成した。

[滋賀県]登録車と軽の合計は2カ月連続で前年を上回った。伸び幅は4月に比べ合計、登録車、軽のいずれも拡大し、今年最高を記録した。登録車は貨物車が11カ月ぶりに前年割れとなったが、普通、小型ともに堅調な乗用車がカバーした。軽は乗用車が9カ月ぶりに2桁増を達成するなど好調に推移した。銘柄別ではトヨタが軽のマイナスを登録車でカバーし、2カ月連続の2桁増を果たした。4月に続き新車市場は活性化しているが、銘柄間ではバラつきも見られる。

[京都府] 登録車と軽の合計は前年同月比9・3%増の7765台となった。近畿では滋賀に次ぐ伸びを記録した。全国平均(同6・5%増)に比べても好調に推移している。登録車は6・1%増。貨物車は小型が大きく伸び全体では15・6%増、乗用車も4・7%増となった。軽は14・6%増と近畿でトップの伸びを示した。貨物車は登録車と同様に伸びが顕著で28・6%増、乗用車も2桁伸長を果たした。

[大阪府]登録車と軽の合計は前年同月比8・3%増の2万1846台で2カ月連続のプラスだった。登録車は8・4%増の1万5426台、軽も8・1%増の6420台で、ともに増加した。車種別では乗用車、貨物車のすべてで前年を上回った。ブランド別の登録車はトヨタとホンダ、スバル、スズキ、いすゞの5ブランドがプラスだった。トヨタとスバル、スズキ、いすゞは2桁増を記録した。軽はダイハツとスズキ、ホンダ、マツダ、日産、トヨタの6ブランドが増加した。

[奈良県]登録車と軽の合計は前年同月比8・5%増で、2カ月連続のプラスだった。登録車、軽ともに前年超えを維持し、全国平均(6・5%増)を上回った。登録車は11・3%増を示し、近畿地区で最大の伸び幅を記録した。銘柄別でも好調なブランドが目立った。大型車を含めて9ブランドが前年以上を確保した。一方、軽は4・5%増を示し、近畿地区で最小の伸び幅となった。貨物車が地区内で唯一、前年を割り込んだ。

[和歌山県]登録車と軽の合計は前年同月比8・2%増の3402台となり、2カ月連続でプラスを確保した。登録車が7・8%増の1690台で、軽が8・5%増の1712台。総市場における軽比率は2カ月連続で50%超となった。銘柄別では、UDトラックスが120%増、いすゞが85・7%増と大幅に伸長した。三菱は登録車と軽ともに好調で、登録車が20・0%増、軽が72・0%増だった。新型車「eKクロス」の投入効果が表れ、軽の台数を押し上げた。

[兵庫県] 登録車と軽の合計は前年同月比3・8%増の1万5702台だった。登録車が7・1%増の1万309台、軽は2・0%減の5393台だった。登録車は2カ月連続の増加となった反面、軽は2カ月ぶりに減少した。登録車、軽ともに貨物が好調で、それぞれ14・3%増、12・8%増と大幅に伸びた。車種別では軽の乗用車が5・9%減と唯一マイナスとなった。特に新型車で受注が好調なものの、納期の都合で台数に結びついていないケースもある。弱含みながら全体的な動きとしては回復基調にあるといえそうだ。

日刊自動車新聞6月13日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
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開催地 近畿2府4県
対象者 自動車業界