2019年5月29日
いすゞと日野、国産初のハイブリッド連節バス 路線バス世界初
いすゞ自動車と日野自動車は24日、共同開発した国産初の「ハイブリッド連節バス」を、合弁会社ジェイ・バスの宇都宮工場(栃木県宇都宮市)で報道に公開した。乗車定員は120人。近日中に両社から発売予定で車名、価格は未定。
ディーゼルエンジンとモーターの間にクラッチを配置してエネルギー回生効率を高め、モーターのみによる発進を可能にした。路線バスとして世界初の「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」を採用。運転席と前車室、後車室の3カ所に非常ブレーキボタンを設置しており、ボタンを押すと3・2秒間の緩減速のあと停止制動に入り、車両が完全に停止する。停止までの間は車内に赤色のフラッシャーランプと音声アナウンスで知らせる。
さらに共同で開発したITS(高度道路交通システム)技術を生かし、路線上の誘導線をカメラで認識し、自動操舵と自動減速によってバス停へ誘導する「プラットフォーム正着制御」や「協調型車間距離維持支援システム(CACC)」などの技術を採用。次世代都市型交通システムでの活用を想定した車両となっている。
いすゞ自動車の連節バス担当者は「今までの連節バスは海外製を輸入して、日本仕様に改造して使用してきた。操作性などの面でも、日本製の連節バスを求める声は多かった」と語り、普及に期待を寄せた。
車両の全長は約18メートル、全幅は約2・5メートル、全高は約3・3メートル。幅広扉を採用し定員120人の大量輸送に対応している。
日刊自動車新聞5月27日掲載
開催日 | 2019年5月24日 |
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カテゴリー | 展示会・講演会 |
主催者 | いすゞ自動車㈱、日野自動車㈱ |
開催地 | ジェイ・バスの宇都宮工場(栃木県宇都宮市) |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | いすずニュースリリース5月24日発表 いすゞと日野、国産初のハイブリッド連節バスを共同開発-社会課題の解決に向け、近日中に市場投入- |