2019年2月20日
自動車関連企業、“ETロボコン”に積極参加 教育や採用に成果
慢性化しているソフトウエアエンジニア不足を背景に、「ETソフトウェアデザインロボットコンテスト(ETロボコン)」を採用や教育に活用する自動車関連企業が目立っている。日本精工は、14日に都内で開催された「ETロボコン2019」の開催発表会で、同コンテストの活用事例を紹介した。
組込みシステム技術協会(JASA)が主催する同コンテストは、車輪で走行する自律移動型ロボットのソフトウエアを作成し、動作の正確性などを競う大会。画像認識や人工知能(AI)も競技内容に盛り込んでおり、「自動運転の開発と通じる部分が増えている」(主催者)ため、マツダやダイハツ工業、デンソー、アドヴィックスなど自動車関連企業のチームが数多く参加している。
電動パワーステアリング(EPS)の開発などでソフトウエアの技術を必要とする日本精工は「機械工学系の会社のため、情報工学系の学生の認知度が低く、採用難度が高かった」(ステアリングシステム開発部の須永毅氏)ことを一因に、同コンテストに参画してきた。チームとして出場するほか、スポンサーや実行委員としても大会を支援している。
単独チームのほか、群馬大学との産学連携チームも組んでおり、昨年はデベロッパー部門の初級クラスで準優勝。同大会を通じ、従業員の技術力を高めると同時に学生と交流を図り、チームメンバーが19年度での新卒入社を決めるなど採用実績にもつながりつつある。須永氏は「成果は大きい」と話し、今後も継続的に参加していく方針を示した。
日刊自動車新聞2月16日掲載
開催日 | 2019年2月14日 |
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カテゴリー | 展示会・講演会 |
主催者 | 組込みシステム技術協会、日刊自動車新聞社まとめ |
対象者 | 大学・専門学校,自動車業界 |
リンクサイト | 組込みシステム技術協会 ロボコンホームページ http://www.etrobo.jp/2019/ |