2018年11月4日
国交省、運送事業者の重大事故削減へ安全マニュアル作成
国土交通省は、トラック、バス、タクシーなど事業用自動車の重大事故削減に向け、安全確保のあり方などを解説するマニュアルを作成する。
事業者にも、運転者にも分かりやすいものとするため、マニュアルはマンガやイラストを多用したものとする。情報通信技術(ICT)を活用した適切で効率的な運行管理のあり方なども解説する。これにより、2020年までに事業用自動車の交通事故死者数を年間235人以下にするなどとした目標の達成につなげる。
マニュアルの作成は、29日に省内で開いた「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」で決めた。国交省では、運送事業者向けにドライブレコーダーの導入を図る目的でマンガを多用したマニュアルを作成した実績がある。
今回のマニュアルは、トラックとバス(貸切りバス、路線バス)、タクシーのモードごとに作成し、これを章だてとするか、モードごとに冊子を分けるかは、今後、検討する。
マニュアルでは、場面ごとにありがちな状況を示し、その時点での対応や防止するための対策などを解説する。大手事業者だけでなく、中小規模の事業者にも配慮した内容とする。また、デジタルタコグラフの導入や車載通信機器を使ったテレマティクスサービスの導入のほか、新しいICTの利活用とこれらの導入に向けた国交省の支援策なども示す。
マニュアル作成に向け、同検討会にワーキンググループを設けて内容を詰める。月1回程度の議論を経て、早ければ本年度中にも、検討会の報告書とともに公表する予定だ。
日刊自動車新聞10月31日掲載
開催日 | 2018年10月29日 |
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カテゴリー | 交通安全,会議・審議会・委員会 |
主催者 | 国土交通省 |
対象者 | 自動車業界 |