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2026年10月2日

人事

〈ひと〉国土交通省 大臣官房審議官(物流・自動車局担当)に就いた奈良和美さん

関東運輸局の自動車交通部長を務めた2013年ごろ、「トラガール」などの女性活躍推進や運送契約の書面化などに取り組んだ。トラック事業者と荷主との契約の書面化では「一足飛びにできない」と反対の声もあったが、現場に足を運び、取引実態の話を聞くことに注力した。25年に改正貨物自動車運送事業法が施行され、書面の交付が義務化。当時からの歩みが制度改正につながり「集大成になった」と話す。

コロナ禍の21年には港湾経済課長を務め、国際海上コンテナ輸送の混乱を経験。「運賃が10倍に高騰した時期もあった」。「米国発の事象であり、国内の制度改正ですぐ解決できる問題ではなかったが、正確な情報を集めて皆さんに提供するなどした」と振り返る。日々変化する動向に目配りする重要性を実感した。

物流効率化法の改正やトラック適正化二法の公布など、物流政策が大きく動く中、物流を担当する審議官に「緊張感を持って着任した」と話す。一方で「やりたいことが多すぎる」と笑顔も見せる。足元ではトラック運送事業の適正原価制度の導入が控える。「しっかりと実効性のある制度にしていく」と話す。

仕事をする上での心構えは「原理原則にこだわるより、現場の意見を聞き臨機応変に対応すること」。人工知能(AI)などの技術革新や社会変容のスピードに対応し、アジャイル(迅速)な行政を目指す。トラックやタクシーへの自動運転技術の導入が進む。「社会的受容性を高めることが定着につながる」と今後に期待する。

趣味は温泉巡り。時間を見つけて近場の温泉やスーパー銭湯に出掛けるのを楽しみにしている。

〈プロフィル〉なら・かずみ 早稲田大学商学部卒業後、1996年運輸省(現国交省)入省。関東運輸局自動車交通部長、港湾局港湾経済課長、大臣官房参事官(交通産業)、鉄道局総務課長などを経て、26年8月から現職。1972年9月生まれ、54歳。京都府出身。

カテゴリー 人事
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞10月2日掲載