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2026年4月2日

自動車メーカーで入社式 各社トップが新入社員にエール 不確実な市場環境 若い力に期待

自動車メーカー各社は4月1日、入社式を開いた。電動化など事業環境の変化やグローバル競争が激化する中、各社トップが自社の強みを発信し、新入社員に期待を込めてエールを送った。

トヨタ自動車が本社(愛知県豊田市)で開いた入社式には2317人の新入社員が参加した。近健太社長は「もっといいクルマをつくり、クルマの未来を変えていく。そして、次の100年につなげていく。そのためには、私たち一人ひとりが自分自身を成長させることが必要だ。これから一緒に頑張っていこう」と激励した。

ホンダには999人の新入社員が加わった。宇都宮市内で開いた入社式で三部敏宏社長は「3月に四輪電動化戦略を見直した。商品力とコスト競争力、開発スピードなどの抜本的な強化、事業構造進化を図る。この現実と正面から向き合い、四輪事業を中長期で成長できる構造に転換することが、今、私たちが取り組むべきことだ」と語った。

日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長は、グローバル本社(横浜市西区)で開いた入社式で260人の新入社員に向け「現在『Re:Nissan』(リ・ニッサン)計画の中間地点で事業の安定化と持続的成長に向けた基盤づくりを着実に進めている。次の成長に向け、力を再構築する重要な局面だ。皆さん一人ひとりが主体的に変革に関わることを期待している」と話した。

マツダは454人の新入社員を迎え入れた。本社(広島県府中町)で行った入社式で毛籠勝弘社長は「大きな会社ではないからこそ、価値で選ばれる会社でありたい。企業活動を進めるにはさまざまな制約があるが、その制約をチャンスに変える力、発想などでマツダならではの価値に変える力が重要になる。共に頑張りましょう」と呼びかけた。

スバルが群馬県太田市で開いた入社式には492人が出席した。大崎篤社長は「スバルの原点には『安心と愉しさ』という変わらない価値がある。その価値をどう届けるかは時代に合わせ進化させねばならない。時代のスピードに合わせてより速く、柔軟な発想で高品質を保ちながらスバルらしい商品を生み出し提供し続けることが欠かせない。過去のやり方に捉われず『より良いやり方はないか』を考え、試してみる姿勢が大切だ」と話した。

三菱自動車は岡崎製作所(愛知県岡崎市)で入社式を開いた。岸浦恵介社長は新入社員265人に「私の経験上、何事もまずは『3日』、次に『3週間』さらに『3カ月』を乗り切っていく。3カ月乗り切ることができれば、あとは何とかなる。そして社会人として、三菱自の社員としての基盤を3年かけて築いてもらいたい」と言葉を贈った。

スズキは浜松市内で販売代理店や関係会社を含めたグループ入社式を開いた。計1510人の新入社員(うちスズキは835人)が出席した。鈴木俊宏社長は「スズキの基本は『社是』と『3つの行動理念』からなるオペレーティングシステムだ。これらを心に留め、現場での経験を重ねながら挑戦と行動を続け、『個の成長』を追求してほしい。関係部門が真剣かつ頻繁な対話を重ね、チームスズキで『バイ・ユア・サイド』を目指し取り組んでいきましょう」と呼び掛けた。

ダイハツ工業は本社(大阪府池田市)で入社式を実施した。井上雅宏社長は331人の新入社員に向け「小さいからからこそできること、小さいことから一つずつ積み重ねることがダイハツの強みで、大切にしていく姿勢だ。皆さんにはその担い手として次の価値を創り出していくことを期待している」とメッセージを送った。

いすゞ自動車には282人が入社した。いすゞプラザ(神奈川県藤沢市)で開いた入社式で山口真宏社長は、「『前例があるからやる』ではなく社会や顧客にとって本当に意味があるかを問い続けること。これは私たちが目指している本質でもある」と語った。

ヤマハ発動機がコミュニケーションプラザ(静岡県磐田市)で開いた入社式には新入社員266人が出席した。設楽元文社長は「仕事も遊びも本気で向き合うことが新たな発想や成長につながる。当社がこれからも『感動創造企業』として社会に必要とされ続けるためには皆さんの力が欠かせない」と話した。

 


新入社員にエールを送るトヨタ自動車の近健太社長


ホンダの入社式では代表の新入社員に辞令を手渡した(写真右が三部敏宏社長)


日産の新入社員とエスピノーサ社長(写真手前左)

対象者 自動車業界

日刊自動車新聞4月2日掲載