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2026年1月9日

2025年の車名別新車販売、N-BOXは根強い人気で20万台キープ 12月はヤリスが供給制約で大幅減

2025年の車名別新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)は、ホンダの軽「N-BOX(エヌボックス)」が4年連続で首位だった。新型車効果が薄れ販売台数は減少したものの、根強いブランド力に加えて需要を喚起する販売施策が奏功し、唯一20万台の水準をキープした。総合2位のトヨタ自動車の小型車「ヤリス」は、2年ぶりに登録車トップを獲得した。

日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が1月8日、車名別販売台数をそれぞれ発表した。エヌボックスの販売台数は前年比2.4%減の20万1354台となり、2年連続で減少したものの、ヤリスに約3万5000台の差をつけて首位を守った。値上げが響き一時に比べて受注の勢いに陰りが見えていたものの、低金利施策や用品無料キャンペーンなどを打ち出したことで、一定のボリュームを確保した。

登録車のトップで、総合2位のヤリスは同0.2%増の16万6533台を販売。辛うじてプラスだったものの、東日本のトヨタ系販売店代表者は「ヤリスに限った話ではないが、慢性的な供給制約で登録台数が思うように伸びなかった」と指摘する。新車の供給が増えていれば、エヌボックスとの差をより詰められたとみられる。

こうした中、トヨタの系列販売店では、ダイハツ工業からOEM(相手先ブランドによる生産)調達している「ライズ」「ルーミー」の販売促進を積極化した。両モデルは24年上期(1~6月)、認証不正の影響で出荷が停止していた。25年はこの反動増も追い風となり、ライズは同96.9%増の10万851台で総合8位(前年は同28位)、ルーミーは同40.7%増の9万5221台で同9位(前年は同19位)と大幅に販売を伸ばした。

12月の実績はエヌボックスが前年同月比4.9%増の1万5570台となり、4カ月ぶりに増加した。総合ランキングは2カ月連続でトップ。エヌボックスは10月に前年同月から2割以上落ち込むなど低迷したこともあったが、販促策の効果で持ち直した。

追い掛けるヤリスは同23.9%減の1万1602台と大幅に減少したものの、登録車では16カ月連続で首位を守った。商品改良の効果もあって需要は堅調だが、供給制約が響いた。

軽のランキングでは、スズキ「スペーシア」が同9.1%減の1万1397台で2位。また、ダイハツ「ムーヴ」が同35.3%増の8867台、日産自動車の「ルークス」が同37.2%増の6889台、三菱自動車の「デリカミニ」(「eK」シリーズ含む)が同35.6%増の5924台となるなど、25年に全面改良したモデルが好調だった。

対象者 自動車業界

日刊自動車新聞1月9日掲載