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2025年11月18日

経産省、「国会定期便」車両で自動運転 12月19日まで実証

 経済産業省は、職員が議員会館や国会への移動に利用する「国会定期便」車両で、自動運転技術を実証する。自動運転の普及機運を醸成するとともに、量産効果でコストを削減する狙いで、公共調達が可能かも確認する。17日には赤澤亮正経産相が試乗した。

 ティアフォー(加藤真平CEO、東京都品川区)が事業を受託した。スズキ「ソリオ」3台に自動運転ソフトウエアを組み込んだ電子制御ユニット(ECU)を搭載。自動運転「レベル2(高度な運転支援)+」で時速40~50キロメートルで走る。三次元地図の作成や試験走行を済ませ、20日から通常車両による運行ダイヤに自動運転の便を1日14本加えて12月19日まで実証する。

 国会定期便が走る霞が関から永田町の周辺は交通量が多く、自動運転の難易度は高い。今回の実証で技術的な課題を明らかにし、今後の公共調達につなげる。

日刊自動車新聞11月18日掲載