2025年10月28日
〈JMS2025カウントダウン〉モビリティカルチャープログラム
「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」で、23年秋から大きな〝変化点〟となるのが日本の自動車文化に焦点を当てたことだ。初の主催者企画となる「モビリティカルチャープログラム」では、屋内外3つのエリアで車両展示やライブステージを実施し、老若男女を問わず楽しめるイベントが目白押しとなっている。
東館の7ホールで展開されるのが、自動車メーカー各社が協力し、戦後から現在までの名車を展示する「タイムスリップ・ガレージ」だ。日本自動車工業会の貝原典也モビリティショー委員会委員長(ホンダ副社長)は「東京モーターショー時代からの1970年のレガシーを引き継いだモビショーだからこそ実現できる、モビリティの本質的な魅力にどっぷり浸かれる体験を届けたい」と話す。
タイムスリップ・ガレージは、大きく3つの時代にエリアを分けており、名車とともに各時代の情景を再現しているのが特徴だ。70年代までのエリアでは、〝技術立国〟をけん引したホンダ「シビック」の「CVCCエンジン」、速さを追求したプリンス「スカイライン2000GT」などを展示する。
80年代エリアでは、シティポップなど当時の感性やライフスタイルに呼応したホンダ「シティ」やヤマハ発動機の原付バイク「ジョグ」を展示。また、世界に肩を並べる「日本車の黄金期」を代表するトヨタ自動車「セルシオ」、マツダ「RX―7」も展示する。90年代以降のエリアでは、デジタル化や環境意識の高まりとともに変化した自動車として、トヨタの初代「プリウス」などを紹介する。
ステージプログラムでは、11月1日に日本自動車会議所の豊田章男会長(トヨタ自動車会長)が登壇し、モータースポーツの魅力を語るステージを予定する。8日には全国から軽トラックが集結し、各地域の名産品を荷台で販売する「軽トラ市」を開くなど、多彩なイベントを用意する。
日刊自動車新聞10月28日掲載












