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2025年10月15日

経団連と経産省、アジア・ゼロエミッション共同体で意見交換

 経団連の小堀秀毅副会長・環境委員長(旭化成会長)らはこのほど経済産業省を訪れ、武藤容治経産相に「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想の推進に関する第2次提言」を手渡した。17日にマレーシアのクアラルンプールで開かれるAZEC閣僚会合に向け、意見交換した。

 AZECはアジア各国が脱炭素化の理念を共有し、エネルギートランジション(移行)を進めるため、2022年に日本が提唱した。ミャンマーを除く東南アジア諸国連合(ASEAN)9カ国とオーストラリア、日本が参加する。閣僚会合は今回で3回目。

 経団連はAZEC構想を早期に具体化する必要性を指摘。バイオ燃料をはじめとするグリーン製品の普及のための基準・認証の整備などを提言している。閣僚会合では武藤経産相が共同議長として参加し、バイオ燃料や工場の脱炭素化など、自動車分野の新規プロジェクトについても議論される見通し。

 トランプ米政権がパリ協定からの脱退を表明するなど、脱炭素化の機運には後退もみられる。武藤経産相は14日の会見で「国際情勢が不確実性を増す中、ASEANから日本への期待は高い。各国と連帯の強化を図っていく」と語った。

提言を受け取る武藤経産相 (右から2人目)

対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞 10月15日掲載