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2025年10月7日

日本メーカー6社の2025年1~9月米国新車販売、トヨタなど4社が前年比プラス

 日本の自動車メーカー6社による1~9月の米国新車販売は前年同期比4.0%増の455万1879台だった。トヨタ自動車やホンダが電動車需要を追い風に販売を伸ばし、日産自動車もSUVを中心に販売が好調だった。一方、スバル、三菱自動車の2社は前年割れだった。9月は公表している4社中、トヨタを除く3社が前年同月実績を下回った。

 トヨタは同7.9%増の186万5876台だった。主力SUV「RAV4」などの販売が好調。電動車も89万2408台と全体の47.8%を占めた。「堅調な需要で低在庫・高回転販売を継続している」(同社)という。ホンダも同3.9%増の109万7999台だった。「CR―V」「オデッセイ」などが販売を伸ばした。

 日産は同1.5%増の71万1903台だった。主力の「ローグ」は減少したものの「キックス」「パスファインダー」などのSUV群がカバーした。特に7~9月は「競争力のある価格設定」(同社)などが台数増につながった。

 ただ、9月の販売は4社のうち、トヨタを除く3社が2カ月連続で減少しており、様相に変化が見られる。ホンダは同0.4%減で、主力のCR―V、「シビック」がともに減少。スバルは同18.5%減だった。マツダも同12.3%減。関税対策としてメキシコで生産する「CX―30」など比較的利益率が低いモデルの生産を抑えている。一方、アラバマ工場で生産する「CX―50」は同34.4%増と好調だ。

 トランプ米政権はEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などの新車やリース購入時の税額控除を9月末に打ち切った。駆け込み需要でホンダのEV「プロローグ」は9月の販売が前年同月の2割増となった一方、トヨタは「EVはもともと在庫が不足しており、駆け込み需要は限定的」とコメントした。

日刊自動車新聞10月7日掲載