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2025年9月18日

〈会見概要〉自工会、JMS2025説明会 モビリティの楽しさ体感して

 日本自動車工業会は10日、「ジャパンモビリティショー2025(JMS、10月30日開幕)」の説明会をオンラインで開いた。モビリティショー委員会の貝原典也委員長(ホンダ取締役副社長)と、次世代モビリティ領域長の田中正実氏への主な質疑応答は次の通り。

 ―出展予定企業数の見通しと来場者数の目標は

 貝原委員長「前回と同様、100万人を超える来場者を目指している」

 田中領域長「全プログラムの合算で480以上の企業・団体が参加予定だ。前回(2023年)の475企業・団体を上回り、過去最高となる。スタートアップが100社、『トーキョーフューチャーツアー』では160社以上を見通す。完成車メーカーや部品メーカーなどが合わせて220社以上、参加する。まだ未発表の企業もあり、もう少し増えると期待している。海外メーカーは40社以上で、このうち完成車メーカーは8社と倍増する」

 ―国内販売が減少傾向にある中、モビリティショーで伝えたいメッセージは

 貝原委員長「従来のファンの方はもちろん、大人から子どもまで、幅広い方々にモビリティを体験いただくプログラムになっている。東京モーターショーの時代を覚えている方々には、過去から現在、未来、当時の車を含めて直(じか)に触れていただく機会がある。未来のモビリティ社会がどうなるかを体感していただく場もある。全てのみなさんにモビリティの楽しさや思いを感じてもらい、ファンになっていただきたい。幅広い方々に魅力を体験してもらい、過去から未来につながるモビリティを通し、心引かれる体験をして、自動車やバイクに興味を持ってもらい、自動車産業がさらに発展することを願っている」

 ―スタートアップの展示は

 田中領域長「海外スタートアップも出展する。単独ではなく、他社と協業での出展もある。ただ、『出展して終わり』ではもったいないので、事業や産業の拡張につながる後押しをしていきたい」

 ―「空飛ぶクルマ」に来場者も乗れるのか

 貝原委員長「実際に乗り込める。飛行はしない」

 ―集客方法への考え方は

 貝原委員長「告知動画をテレビCMにも活用したり、自動車メーカーのCMに後付けして活用する」

 ―「過去ゾーン」の旧車はどれくらい展示されるか

 田中領域長「現時点では約30台で調整している」

 ―「モビショー」は略称として使われるのか

 貝原委員長「より身近に感じてもらおうと、『行くっしょ モビショー』として、来場する雰囲気を持っていただくために『モビショー』の略称を使っている」

 ―ターゲット層は

 貝原委員長「基本的には多くの方に来ていただきたい。昨年のJMSでは未来感を中心に出した。今回、力を入れているのは『過去から現在』だ。モビリティのカルチャーを振り返り、どういう形で進化し、社会情勢や経済状況、歴史が反映されていることも感じていただこうと。東京モーターショーの時代からのファンの方にも、日頃から乗っている方にも、皆さんに体感していただけると思う。車やバイクだけではなく、将来のテクノロジーや未来の暮らしを夢見る人にも興味を持っていただけるのではないか」

 ―ショーランはどんな内容を想定しているか

 田中領域長「屋外パフォーマンスエリアで、例えばSUVで悪路走行をしたり、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)燃料で旧車でも走れることを体感していただきたい」

 ―訪日外国人客への対応は

 貝原委員長「外国の方にも積極的にお越しいただきたい。旅行代理店と連携して来場促進をしている。海外からの来場客のリクエストに応えられるよう、専用デスクも設置し、逐次対応できる体制を整えようとしている」

対象者 自動車業界

日刊自動車新聞9月18日掲載