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2025年9月10日

本田財団、第46回本田賞に東京科学大の伊賀健一博士

 本田財団(石田寛人理事長)は9日、第46回本田賞を東京科学大学(旧東京工業大学)栄誉教授の伊賀健一博士に授与すると発表した。伊賀博士は「面発光レーザー」を1977年に着想。光通信や物体までの距離の精密測定を可能にし、現在ではパソコンのマウスや、自動運転技術に使われるLiDAR(ライダー、レーザースキャナー)などで活用されている。

 伊賀博士は2007年から12年まで東工大の学長を務め、22年から栄誉教授。面発光レーザーはレーザーの中では最も小さく、高速である特徴を持つ。着想当時は実現性や実用性が疑われたが、伊賀博士は基礎研究を続け、現在ではスマートフォンの認証技術や、自動車の溶接技術にも広く用いられている。

 本田財団は毎年、社会課題の解決策を探る技術「エコテクノロジー」の研究成果に対し、本田賞を授与している。同財団はホンダ創業者の本田宗一郎氏と弟の弁二郎氏の私財で1977年に設立された。授与式は11月17日に開く予定だ。

対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞 9月10日掲載