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2025年9月9日

ホンダ、着座型ハンズフリーモビリティ「UNI-ONE」9月24日発売 テーマパークなどの移動手段に

 ホンダは8日、着座型のハンズフリーモビリティ「ユニワン」を事業化すると発表した。24日から国内企業向けに販売を開始する。テーマパークなど施設内での移動手段としての活用を見込む。年産台数は200台。2030年までの5年間で、1千台限定で販売し、30年に売上高40億円、営業利益率で2割を目指す。まずは施設内での移動用として導入し、将来的には拡張現実(AR)と組み合わせた新たなエンターテインメントなどとしても活用を広げる考えだ。

 ユニワンは、「アシモ」などのロボティクス研究で培った技術を生かしたモビリティ。搭乗者の姿勢をセンサーで検知し、体の傾きや角速度などのデータから進む方向や速度などを推定して走行する。交換式バッテリー2個を搭載し、1充電当たりの航続時間は約3時間で、距離として10㌔㍍に相当する。最高速度は時速6㌔㍍で、道路交通法上は歩行者と同じ扱いとなる。

 1台当たりの価格は、10台未満の場合は3年契約で月額12万円、6年契約では9万円。10台以上の場合は3年契約で10万円、6年契約で8万円(消費税込み)に設定した。このほかに、期間限定イベント用として、1台/日で5万5千円(同)で貸し出す。

 まずはサンリオエンターテイメント(小巻亜矢社長、東京都多摩市)が運営するハーモニーランド(大分県日出町)に約10台を導入し、約2台をスタッフ向け、残りを顧客向けに提供する計画だ。今後は、ホンダカーズしなのなど企業10社にも導入を計画する。

日刊自動車新聞9月9日掲載