10月下旬には自動車産業の一大イベントである「ジャパンモビリティショー(JMS)」の開催が控えている。一般客の車への関心を高められる好機でもあり、新車販売への波及に期待する声も出ている。
この調査は全国の販社に聞き取りし、回答結果をまとめた。
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2025年8月29日
全国の販売会社で、新車受注の停滞感が高まっている。日刊自動車新聞が毎月販社を対象に実施している「受注動向調査」では5月以降、「やや悪い」「悪い」という声が増えている。7月も3カ月連続で「変わらない」とした回答が最も多く、トレンドの大きな変化はみられなかった。一部では新型車効果などによる明るい回答もあり、すべての顧客の購買意欲が低下しているわけではないもよう。ただ、いまだ供給制約が残る車種があるほか、物価高などによる景気の影響も見通せないことから、先行きに不透明さを感じている販社が少なくないようだ。
7月は前月と同様、「来店客の勢いは変わっていない」(ホンダカーズ店)や「販売環境に大きな変化はない」(トヨタ系)といった回答が目立った。こうした中で、スバル系では新型「フォレスター」の受注が堅調で、7月も勢いを維持した。ある販社の幹部は「春頃よりも納期が3~4カ月短くなり、顧客に提案しやすかった」としている。
一方、トヨタ系では供給制約が重荷となっている。「(受注可能な)『ヤリス』シリーズが実績をけん引した」という販社があるものの、「一部の人気車種で受注制限がかかり、前年同月に比べて2割ほど実績が落ち込んだ」と苦戦を明かすところもあった。三菱系では主力の軽乗用車「デリカミニ」の全面改良の発表が8月に控えていたことで、受注が減少したとする声が目立った。ホンダ系も軽「N―BOX(エヌボックス)」の受注が前年を下回ったという販社もあり、商品面の課題が受注の勢いを左右している格好だ。
3カ月後の見通しについて、あるトヨタ系の販社では「今秋に一部改良する予定の電気自動車(EV)『bZ4X』で受注を上乗せしたい」と期待をかける。各社はこのタイミングでの受注拡大を目指し、電動車に関する研修に力を入れるところが多いようだ。
ただ、足元で受注を積み上げているスバル系では、「新型車効果が薄れる秋以降は厳しくなる」と慎重な見方も出ている。あるホンダカーズ店でも「一部の登録車で生産遅れが生じており、今後の受注にも響きそうだ」としている。
10月下旬には自動車産業の一大イベントである「ジャパンモビリティショー(JMS)」の開催が控えている。一般客の車への関心を高められる好機でもあり、新車販売への波及に期待する声も出ている。
この調査は全国の販社に聞き取りし、回答結果をまとめた。
対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞8月29日掲載