2025年8月20日
AA主要4事業者の2025年7月実績、出品台数が4カ月連続で増加 新車回復で流通量が増加
中古車オークション(AA)の主要4事業者が発表した7月実績で、すべての事業者の出品台数が前年を上回った。全事業者がプラスになるのは4カ月連続。新車販売の回復に伴い、AAの流通量も拡大した。
また、トヨタユーゼック(北口武志社長、千葉市美浜区)が運営するトヨタ・オート・オークション(TAA)と、シーエーエー(CAA、斉藤啓太社長、愛知県豊田市)では成約単価が上昇。残りの2事業者の下げ幅も小さく、出品台数が増えたことによる相場の落ち込みは、限定的なもようだ。
ユー・エス・エス(USS)、日本中古自動車販売商工組合連合会(JU中商連、塚田長志理事長)、TAA、CAAの発表を日刊自動車新聞がまとめた。
4月以降、AAでの出品台数が増加している。一般的に出品台数が増加すれば、需給が緩和し、成約単価が下落しやすい。ただ、4事業者では大きな下振れ圧力にはならなかった。特に、TAAとCAAは主な利用者のディーラーからの高年式車の出品が増えたことで、プラスとなった。
一方、7月の新車販売台数は前年同月比3・6%減の39万516台となり、7カ月ぶりに前年を下回った。今後もマイナスが続けば、下取りや買い取りにも響くとみられる。AAへの出品の勢いが弱まれば、再び需給バランスが崩れる可能性もありそうだ。
対象者 | 一般,自動車業界 |
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日刊自動車新聞 8月20日掲載