2025年8月1日
2025年1~6月の自動車輸出、2年ぶりプラス トランプ関税の影響は軽微 自工会発表
日本自動車工業会(自工会、片山正則会長)が31日発表した2025年上期(1~6月)の輸出台数は、前年同期比1.4%増の204万6296台で2年ぶりに増加した。乗用車(同0.9%増)とトラック(同3.1%増)は微増だったが、バスが同17.9%増と大幅に増えた。4月にはトランプ米政権が乗用車に対して25%の追加関税を発動したものの、米国向け台数(乗用車)は同5.6%増と影響は軽微だった。
仕向け地別(乗用車・トラック・バス)では、北米が同4.0%増となった。北米向けに輸出しているメーカーでは、日産自動車と三菱自動車は前年実績割れだったが、トヨタ自動車とホンダ、マツダなどは増えた。
最も好調だった地域は南米で同26.2%増。ブラジルやチリ、ペルーなどで大幅に増えた。アジアも同6.0%増と前年同期実績を上回ったが、市場競争が激しい中国は同1.7%減だった。
一方、低調だったのが欧州で同17.1%減だった。フランス(同42.8%減)やイタリア(同41.9%減)、ドイツ(同25.2%減)で落ち込んだ。
6月は前年同月比1.9%増の36万9707台で2カ月連続のプラス。米国向けは同1.7%増だった。
同日発表した5月の生産台数は同2.1%減の63万7918台と、5カ月ぶりに前年同月実績を下回った。
対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞8月1日掲載