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2025年7月16日

日本メーカー3社の2025年1~6月中国新車販売、前年比7%減 6月は日産は17カ月ぶりのプラス

 日本メーカー3社の1~6月の中国新車販売は143万2398台で、前年同期から7.0%減った。ただ、6月は日産自動車が17カ月ぶりに前年同月を上回るなど、販売減に歯止めがかかりつつある。市場では「新エネルギー車(NEV)」をめぐる過度な価格競争を抑制する動きが出ており、日本メーカーも新型車を投入して巻き返しを図る。

 1~6月の累計では、トヨタ自動車は83万7700台(前年同期比6.8%増)だった。電気自動車(EV)「bZ3X」など新型車が好調で、低年式ほど優遇する一汽トヨタの買い替え促進施策も奏功した。一方、日産は27万9546台(同17.6%減)、ホンダは31万5152台(同24.2%減)と前年同期から2桁減だった。

 6月の3メーカーの合計販売は27万11台で、3カ月連続で減少したものの、トヨタと日産が前年実績を上回った。日産は新型EV「N7」が好調で、6月は6189台を販売した。

 中国汽車工業協会(CAAM)によると、1~6月の中国の新車販売台数は前年同期比11.4%増の1563万3千台だった。このうちNEVは693万7千台で、前年同期から40.3%増だった。

 中国では激しい価格競争が続き、品質やアフターサービスへの悪影響も懸念されている。CAAMは5月末、原価割れによる不当な販売を避けることなどを求める提言を発表。「業界と消費者の根本的利益を損なってはならない」と市場をけん制している。

対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞 7月16日掲載