2025年6月3日
2025年5月の国内新車販売、前年比3.7%増 認証不正前と同水準
2025年5月の新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)は前年同月比3.7%増の32万4064台だった。前年を上回るのは5カ月連続。ダイハツ工業の認証不正問題で前年実績が低かった反動で増加したが、ダイハツは昨年5月に工場を再開したため。その結果、増加率は4月(10.5%増)と比べて縮小した。6月以降もプラスを維持できるか注目される。
認証不正の影響を受ける前の23年5月(32万6731台)と同水準に戻った。直近30年間では下から7番目の水準。ブランド別ではダイハツが同64.0%増と反動で増加したほか、トヨタ自動車やマツダ、三菱自動車、スバルなどが前年実績を上回った。
一方、減少率が大きかったのはホンダや日産自動車など。ホンダは元役員の不祥事で4月上旬から5月上旬までテレビCMなどの販売促進を一部自粛しており、4月の来店や受注が減少した影響が5月の台数減の一因になったとみられる。
日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)が2日に発表した登録車の販売台数は同0.9%増の20万3523台となり、5カ月連続で増加した。ダイハツのほか、登録車の新型車を投入したスズキや三菱自の好調が目立った。
全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が同日公表した軽の販売台数は同8.8%増の12万541台。軽も5カ月連続のプラスとなった。シェアトップのスズキは同6.1%減の4万3406台と減少したが、ダイハツが同61.3%増の3万6174台と増えた。
日刊自動車新聞6月3日掲載