2025年6月2日
2025年4月の自動車輸出、前年比3.0%減で4カ月ぶりの前年割れ 欧州が低迷 自工会発表
日本自動車工業会(片山正則会長)が30日に発表した4月の輸出台数は前年同月比3.0%減の35万3979台となり、4カ月ぶりに前年同月実績を下回った。北米と南米を除く地域で前年割れした。特に欧州では、市況の低迷により同22.6%減の4万8942台に終わった。
欧州では、主要仕向け国であるドイツ(同20.3%減、6672台)やスペイン(同33.7%減、4704台)、ポーランド(同25.1%減、3999台)で輸出が振るわなかった。
北米は同7.6%増だ。カナダが同7.3%減だったが、ハイブリッド車(HV)が好調な米国は同9.8%増え、北米全体の輸出を押し上げた。日本勢が苦戦する中国は同6.3%減の1万6995台だった。
同日発表した2024年度の国内生産台数は前期比2.4%減の846万8251台で3年ぶりに前期割れとなった。乗用車が同3.0%減の731万5404台となった。ダイハツ工業やトヨタ自動車などでの認証不正で一部の工場を停止したことなどが影響した。トラック(同0.8%増)とバス(同1.1%増)はプラスとなった。
対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞6月2日掲載