2025年5月30日
経団連、副会長に佐藤恒治氏 トヨタ出身の副会長は4年ぶり
経団連は29日、都内で定時総会を開き、副会長にトヨタ自動車の佐藤恒治社長を選出した。任期は原則2期4年。トヨタ出身者で経団連副会長に就くのは早川茂氏以来、4年ぶりとなる。
会長には日本生命保険の筒井義信前会長が就いた。金融機関出身の経団連会長は初めて。筒井会長は「米国が打ち出す関税政策は、各国の繁栄の礎となってきた自由貿易体制に深刻な影響を及ぼす。混迷の時代において、数々の問題に真正面から立ち向かい解決策を見いだす」と抱負を語った。
佐藤副会長は日本の基幹産業である自動車メーカートップの立場から筒井会長を支えることになる。新副会長はこのほか、小川啓之コマツ会長、時田隆仁富士通社長、木原正裕みずほフィナンシャルグループ社長の4人。
トヨタの社長経験者が副会長に就くのは渡辺捷昭氏以来となる。トヨタはこれまで、経団連会長に豊田章一郎氏、奥田碩氏を輩出している。
対象者 | 一般,自動車業界 |
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日刊自動車新聞5月30日掲載