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2025年5月20日

フォーミュラE東京大会2025、18日は日産が母国初優勝 ローラ・ヤマハも5位入賞

電気自動車(EV)によるフォーミュラカーレース、FIAフォーミュラE世界選手権「2025東京Eプリ」が5月16~18日、東京ビッグサイト(東京都江東区)周辺で開かれ、18日のレースで日産自動車チームが母国初優勝を飾った。ヤマハ発動機が電動パワートレインを供給するローラ・ヤマハABTチームも5位に入賞し、見せ場をつくった。

 東京大会の開催は昨年に続き2度目。今年は17、18日の両日に決勝が行われた。18日は、予選首位の日産のオリバー・ローランド選手がポルシェとの争いの末に優勝した。ローランド選手は前日の雨中のレースは2位で、雪辱を果たした。

 日産は13日に追加の人員削減などのリストラ計画を公表したばかり。経営不振による暗いムードが漂う中、東京大会の優勝で明るい話題を振りまいた。イヴァン・エスピノーサ社長も会場に駆けつけ、チームを激励した。

 ヤマハ発も18日のレースで入賞した。参戦初年度の今シーズンは「非常に苦労しながら開発をしてきた」(丸山平二取締役常務執行役員)ものの、第5戦の2位に次ぐ好成績を残した。

 この大会は来年も開かれる。会場では電動技術などを展示するイベントも併催され、多くの来場者で賑わった。騒音が少なく、都市部で開催できる利点も生かし、日本でも定着し始めている。

日刊自動車新聞5月20日掲載