2025年5月13日
トヨタ、ウインカーに合わせて路面に光の矢印を照射 カローラクロスに採用
トヨタ自動車は、路面描画ランプを初めて実用化する。5月末に一部改良する「カローラクロス」に採用する。方向指示器(ウインカー)の動きに合わせて光の矢印を路面に照射する。見通しの悪い交差点などでの被視認性を高め、出合い頭事故などの防止につなげる。 「シグナルロードプロジェクション」を「Z」「GRスポーツ」の2グレードに搭載する。
光の矢印を路面に描写する(イメージ)
この装置は、ウインカー作動に合わせて路面に照射された矢印を点滅させる。車が次に起こす行動を車両周辺の歩行者などに知らせることで、出合い頭や後退時の接触、自転車の巻き込み事故などの防止が期待できる。同機能の採用はトヨタとしては初めて。
海外ではメルセデス・ベンツなどが前照灯(ヘッドランプ)を活用した路面描写機能を実用化している。
今回のシグナルロードプロジェクションとは異なるが、日本でも規制が緩和され、2026年秋から配光可変型前照灯で「路面凍結」「逆走」「衝突」など4つの警告を路面に描写できるようになる。
日刊自動車新聞5月13日掲載