2025年3月7日
USS、2025年2月のAA平均成約単価が126万円で過去最高 年度末を控え相場高騰
ユー・エス・エス(USS)が5日発表した2025年2月の中古車オークション(AA)の平均成約価格は前年同月比6.3%増の126万円となり、7カ月ぶりに過去最高を更新した。これまでの最高額は125万6千円(24年7月)だった。中古車の小売り需要が最も高まる年度末を控え、流通量が拡大。根強いニーズのある中古車輸出を含め、AA参加者の仕入れ意欲が高まったことが、相場の高騰につながった。
出品台数は同6.9%増の28万5371台で、5カ月連続で前年同月を上回った。このうち、成約台数は18万8436台。前年実績を168台下回った。成約率も同4.6㌽減の66.0%だった。ただ、成約実績はともに、過去10年をみると高水準。成約台数は2番目に多く、成約率は3番目に高いなど、USSの各会場で活発な競りが行われていたのは間違いない。
また、前回、平均成約価格が過去最高を更新したタイミングは、一部メーカーでの新車の供給制約を受けた影響が残っていた。下取りや買い取りが減ったことでAAへの出品も減少。中古車需要は高かったため、競り上がっていた構図だ。ただ、今回は出品が増える中でも過去最高額をマークするなど、環境が変わりつつある。国内外で中古車を求めるニーズが根強いことを、改めて示した格好だ。
USS以外のAA事業者も好調な実績となっているもよう。日刊自動車新聞がまとめた1月の主要4事業者の実績では、出品台数と成約台数がすべてプラスだった。暦の関係で開催回数が増えた影響もあるが、小売りや輸出などの事業者の落札意欲は依然として高く、当面は高い水準を維持する可能性もありそうだ。
対象者 | 自動車業界 |
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日刊自動車新聞3月7日掲載