2025年1月28日
産総研、AI開発向けにスパコンを刷新 一般向けに提供開始
産業技術総合研究所(産総研)は、人工知能(AI)開発用のデータ学習に向けた最先端スーパーコンピューターを刷新し、一般向けに提供を始めた。AI開発向けで国内で最も高い性能を持ち、従来比で計算能力が約7倍に高まった。
提供が始まったのは、千葉県柏市の拠点に約350億円をかけて整備された「ABCI3.0」。理化学研究所のスパコン「富岳」を上回る大規模な計算も可能という。大学や国の研究機関、スタートアップを含め企業の研究者も利用できる。
計算資源は不足が懸念され、特に国内では資源が少ないことから、AI開発企業は海外クラウドを使う例が多い。産総研のスパコンはクラウドを通じて活用でき、国産のAI、生成AI開発を後押しする。
日刊自動車新聞1月28日掲載