2024年8月27日
JAF群馬 車への落雷影響解説、HVとEVで実験
日本自動車連盟(JAF)群馬支部(星崎功明支部長)は、ゲリラ豪雨や落雷が増える時期に合わせて、危険性への注意を呼びかけるとともに、車に落雷した場合の影響について情報発信している。JAFでは車に落雷した場合、走行が可能か、カーナビゲーションや灯火類、エアコンなどの電装品は機能するのか実験している。
実験はハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)の2台で行った。これによると、ほとんどの電装品は機能したが、エンジンやEVシステムが始動しない状況となった。こうした実験から車に落雷した場合は走行が不可能になる可能性が高いとしている。
また、車内に人がいた場合の影響についても実験しており、全身にアルミホイルを巻いたマネキンを使用し、雷が車内に入り込むのか、マネキンに電流が流れるのかを検証。結果は誤作動でサイドエアバッグが開くなどしたが、車内に電流が入り込んだ様子はなく、マネキンにも焦げたあとなどはなかったという。
運転席の窓を少し開けた状態や運転席のドアを開けた状態でも実験したが、結果は同じだった。車に落雷すると電流は金属部分を通ってタイヤから放電するため、車内は車外に比べて安全性が高いとしている。
カテゴリー | 交通安全 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞8月27日掲載