2024年8月22日
23年度の自動車機械工具輸出 4年ぶり100億円超、北米とアジアで伸び
日本自動車機械器具工業会(自機工、山田勝己理事長)がまとめた2023年度の自動車機械工具輸出実績は、前年比12.2%増の100億690万円となり、2年ぶりに増加した。19年度(111億8329万円)以来、4年ぶりに100億円を超えた。
輸出金額は日本自動車機械工具協会(機工協、柳田昌宏会長)と、自機工会員が機工協会員を経由せずに直接輸出した実績を合算した。団体ごとの内訳は自機工が前年比9.2%増の73億3211万円、機工協が同21.3%増26億7479万円だった。自機工の回答社数は15社で、前年に比べて1社多かった。
地域別(10地域)の輸出金額は、22年度に続いてアジア(中国を除く、54億2487万円)、北米(22億7595万円)、中国(12億1634万円)の順に多かった。この3地域合計で全体の89.1%(前年は84.6%)を占めた。前年を上回ったのが北米とアジア、大洋州の3地域のみだったが、金額が大きい2地域(北米、アジア)の増加が全体を押し上げた。
機種別(12分類)は、電気機器や油圧機器など7分類が前年を上回った。電気機器はアジア、油圧機器は北米などが増加した。一方、金額が最も大きく、全体の45.7%を占めた工具は、前年比33.1%減だった。前年から最も落ち込んだのは切削研磨機器が同76.1%減という結果となった。ただ、切削研磨機器は例年、下から1、2番目の金額で推移している。
2団体合算の輸出実績は、17年度から前年比9.1%増、6.1%減、24.2%増、29.8%減、21%増、6.1%減、12.2%増と1年ごとに増減を繰り返す傾向にある。この法則に従えば、24年度はマイナス成長が見込まれるが、減少率の幅がどの程度になるか注目されそうだ。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞8月21日掲載