2024年8月02日
日立アステモ 先端技術開発拠点、東京・渋谷に開設
日立アステモ(竹内弘平社長、東京都千代田区)は7月31日、先端技術の開発拠点を東京・渋谷に開設すると発表した。SDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)の普及などが進む中、オープンなデザインなどを通じて「ティア0・5サプライヤーとしての能力強化を図る」とする。渋谷という好立地に拠点を構えることでエンジニアなどの人材確保につなげていく。
新オフィスは、JR渋谷駅の隣接地に昨年11月に竣工した大規模複合施設「渋谷サクラステージ」内に入居、2025年4月から稼働する。モビリティ業界における急速な変革に対して、迅速な対応をできるようにするのが狙いだ。
同拠点では、さまざまな技術背景を持つエンジニアやクリエイターが集まり、先端技術開発やSDVに対応したソフトウエア開発などを進める。「共創を促進するオープンな価値創造拠点」をコンセプトに、オープンなデザインや、仕事によって居場所を柔軟に決められる設計のため、チームでアイデアを出し合う議論や、個人での集中作業など、従業員が活動しやすい環境とした。
サプライヤー業界では、製造拠点を地方部に構えることが多いが、理系人材の確保や、他社との共創活動を進めるため、近年では研究開発施設を首都圏の利便性の高い場所に立地する動きが相次いでいる。村田製作所や京セラ、ボッシュなどは横浜市に拠点を設けている。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞8月2日掲載