2024年8月01日
JR東日本 高輪ゲートウェイで燃料電池トラック活用、輸送システム公開
東日本旅客鉄道(JR東日本)グループは7月30日、2025年3月下旬に開業予定の「タカナワゲートウェイシティ」に導入する燃料電池トラック(FCトラック)を活用した輸送システムや水素ステーション(ST)などを報道公開した。
タカナワゲートウェイシティはJR「高輪ゲートウェイ駅」周辺エリアの再開発事業として主に4つの棟で構成する。約10㌶におよぶ街全体で水素やバイオガス、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用するなど、サステイナブルなまちづくりを推進する。開業後は同規模の一般的な再開発プロジェクトと比べ二酸化炭素(CO2)排出を65%減らせる見通し。
ジェイアール東日本物流は環境配慮型の物流サービス「集約型館内キャリーシステム」を展開する。シティから数㌔㍍離れた平和島(東京都大田区)に小型物流拠点「外部デポ」を設け、シティに入る店舗やオフィスなどに輸送する荷物はすべて外部デポに集約。ここからFCトラック2台を使ってシティの荷捌き場に輸送、館内物流事業者が納入先の希望時間などに合わせて荷物を届ける。館内に出入りするトラックを1日当たり1千台程度減らせるという。
シティの隣接地にはENEOS(エネオス)が都市ガスから水素を生成するオンサイト方式の水素STを新設した。供給能力は1時間当たり30㌔㌘。一般のFCVも利用できる。
JR東日本は同駅に水素燃料電池システムを導入するほか、トヨタ自動車とFC鉄道車両の開発で協力するなど、水素の活用に力を入れている。再エネ由来の「グリーン水素」を次世代モビリティに活用し「ゼロカーボンでサステナブルな街」を目指す。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞7月31日掲載