2024年7月05日
1~6月の車名別新車販売ランキング 「N-BOX」上期3年連続首位
2024年上期(1~6月)の車名別国内新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が首位だった。上期としては3年連続。年明けに発生した能登半島地震の影響で1、2月に減産した影響もあり、前年実績は下回った。しかしその後の挽回で、販売台数は全車種の中で唯一10万台を超えた。2位はトヨタ自動車の「カローラ」で、上期の登録車ランキングとしては17年ぶりの首位に立った。ダイハツ工業の認証不正問題が収束に向かっている一方、6月上旬にはトヨタ自動車など5社で新たに認証不正が発覚。下期(7~12月)の順位にも影響を及ぼしそうだ。
日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が4日、車名別販売台数をそれぞれ発表した。上期は減産などで前年割れも目立ったエヌボックスだが、5月以外のすべての月で総合首位を獲得。カローラとの差も1万5千台以上あり、人気の高さを裏付ける。また、4月以降は「車両供給が安定している」(ホンダディーラー)ため、今後も首位の独走は続きそうだ。
一方、ダイハツ「タント」は、生産・出荷停止の影響で前年同期比約65%減となり、ランク入りを逃した。ただ、ダイハツは同車の生産を4月中旬に再開しており、今後は販売台数も回復する見通しだ。
登録車ランキング首位のカローラは、SUV「カローラクロス」やステーションワゴン「カローラツーリング」が台数を伸ばした。2位の「ヤリス」は受注停止や一部改良モデルへの切り替えで上期前半に台数を落とした。さらに、認証不正の発覚を受けてトヨタがSUV「ヤリスクロス」の出荷・生産を6月上旬から止めているため、7月以降も台数が下振れする可能性が高い。
軽ランキングでは、スズキ「スペーシア」が2位だった。23年11月の全面改良後、新型車効果によって順調に台数を伸ばしている。スズキでは、軽SUV「ハスラー」も4割増と好調だ。
6月は、エヌボックスが2カ月ぶりに首位に復帰した。2位はカローラ、前月1位だったスペーシアは3位にとどまった。ヤリスクロスの出荷が止まっているヤリスは前年同月比で3割減らした。
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞7月5日掲載