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2024年7月04日

「製造DX協会」発足 円滑な導入に向け提言や人材育成

製造業やDX(デジタル・トランスフォーメーション)ベンダーで構成する製造DX協会が1日に発足した。日本の製造業に向け、DXの円滑な導入に向けた提言づくりや人材育成などに取り組む。同日から会員企業の募集を始め、協賛会員(製造業)10社、幇助会員(DXサービス企業)10社の計20社で活動を始める。

代表理事にはデジタルを活用した在庫管理システムなどを手掛けるエスマット(東京都品川区)の林英俊代表取締役が就いた。製造業でのDXについて、林代表理事は「暗中模索の状態で、企業ごとの〝個人戦〟だ」と話す。欧州ではDX促進に向けたルール作りが進むが、日本企業は生産ラインの最適化などを企業ごとに取り組んでいる。

協会としてはまず、こうした日本のものづくりに合わせたDXの手法などを2025年6月までに「白書」にまとめて公開する計画だ。人材育成面では、8月ごろから会員企業の導入事例などを学ぶ機会を設ける。

協会のエキスパートとして、日野自動車の元会長で、現在はネクスト・ロジスティクス・ジャパン会長を務める下義生氏など5人が就任した。下氏は「DXは製造現場での課題を現場や上長、トップなど関係者全体で共通認識として持てる。一歩前に進むことが大事だ」と話した。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞7月2日掲載