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2024年7月03日

日本自動車工業会 「リモート軽トラ市」初めて実施

日本自動車工業会の軽自動車委員会は6月23日、愛知県新城市と宮崎県川南町の軽トラ市をオンラインでつなぐ「リモート軽トラ市」を初めて実施した。それぞれの会場にモニターを設置し、出店者の紹介などを行ったほか、それぞれの地域の名産品も会場で販売した。新城市の軽トラ市には、軽自動車委員会の委員長を務める鈴木俊宏スズキ社長と井上雅宏ダイハツ工業社長が訪れた。

新城市と川南町、岩手県雫石町で開かれる軽トラ市は「3大軽トラ市」とされる。今回、毎月第4日曜日に開かれている新城と川南町をリモートでつなぎ、イベントの活性化につながるかなどを検証した。鈴木社長と井上社長は、モニターに映る川南町の会場に向かって「こちらの会場は盛り上がっていますよ」などと呼びかけた。

初めてのリモート軽トラ市について、鈴木社長は「(オンラインで)うまくつながって安心した。今後はどう進化させるか、トライアンドエラーでやっていく。稀(まれ)にしか開催しない軽トラ市でも『(他の軽トラ市とつながることで)一体感が出るよね』と感じられると思う」と語った。

全国各地から軽トラックや軽商用バンを活用した移動店舗が集まる「全国軽トラ市」について「規模を大きくするよりも細く長く続けていけるように模索すべき」というのが鈴木社長の持論だ。鈴木社長は「『ここに来ると別の軽トラ市で販売している名産品を買えるよね』と感じてもらえるとうれしい。自工会中心でやるよりも、各軽トラ市の実行委員のつながりを生かして広げていくのがいいのではないか」と語った。

初めて軽トラ市を訪れたという井上社長は「(軽トラ市は)地元だけではなく県外、外国人とお客さんがどんどん増えれば、さらに街が活性化されていくのだと感じた」と感想を語った。

井上社長は、3月にオープンしたスズキ自販東海の新城店も見学した。同店は、軽トラ市の開催場所である新城中央通り商店街と亀姫大通り沿いにある。

軽トラ市の開催時には休憩所などとして店舗を開放している。23日の軽トラ市では、地元の来場者が鈴木社長に直接「トイレや休憩所を貸し出してもらえるのは非常に助かる」と感謝を伝える場面もあった。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞6月25日掲載